12月 モミ(樅)の木の香り
広葉樹の葉が落ちる頃、緑が一段と目につきます。
針葉樹の葉は唐マツなどを除いて、落下することがないので、雪深い地域では、深い緑の葉に降り積もった雪が美しく映えます。
モミはクリスマスの飾りつけのリースになります。
リースがかかると、その清清しい香りが気持ちを凛とさせます。室内の空気もきれいになります。
神聖なモミの木
モミの名前の由来は、いろいろあるようですが、堂々とした風貌から、古来神聖な木として信仰の対象となっていました。
それで、「臣木」(=おみのき)とする説があります。
ドイツの歌でクリスマス頃に歌われる「モミの木」はヨーロッパモミ、別名シロモミだそうです。
日本の木より一段と高く成長しているような印象があります。
いつもナチュロパシー・クリニークにフラワーアレンジメントをしてくださるアーティストの方が、「モミが手に入りにくくなっていて・・」と、ここ3年くらい話していらっしゃいます。
実際のところ、最近、モミの木の衰弱が目立つようになったそうです。
デリケートで大気汚染や煙、暑さに弱い樹木なので、都会の公園のモミの木は弱る一方です。
また、山間部では、鹿に樹皮をかじられて、赤く立ち枯れているモミの木が目立つようです。
モミの木は悪臭を消す作用があります。
また、壁紙などの建材に使われているホルムアルデヒドも除去するのではないかと言われています。
モミの木が見られなくならないように祈るばかりです。
|