3月 ヒヤシンスの香り
この季節はさまざまな花の香が街を豊にしています。
ヒヤシンスも香が強い花のひとつです。春に楽しみたい香でもあります。
日本名は風信子と言うそうです。この強い香はユリ科の花だからでしょうか。
原産地は地中海東部海岸からイラン周辺です。
16世紀にイスタンブールに5万本のヒヤシンスを集めさせたという記録があります。
現在は18世紀にオランダで栽培されたヒヤシンスが主流で、2000以上の栽培品種が作り出されています。
色も青、茜、しろ、淡い黄色、ピンクなど多くあります。
ヒヤシンスに似た花で、ムスカリがありますが、ヒヤシンスより小ぶりです。
ヒヤシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来します。
ヒュアキントスは、愛する医学の神アポロンと一緒に(ギリシャ時代では同性愛は普通にあつかわれていた)円盤投げを楽しんでいた。
その楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロス(彼のヒュアキントスを愛していた)は、やきもちを焼いて、意地悪な風を起こしました。
すると、円盤の軌道がかわり、ヒュアキントスの顔に円盤が直撃して、大量の血を流して、倒れてしまった。
アポロンの医学をもって、懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは亡くなってしまいます。
ヒヤシンスは流れた大量の血から生まれたとされています。
ヒヤシンスの花言葉は悲しみにまつわる愛のような意味合いの言葉が多いですね。
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