7月 シロツメクサ&アカツメクサ
マメ科 シャジクソウ属
シロツメクサ(クローバー)が群生している場所は、以前はいたるところで見ることができました。
子供の頃にこの草と花で冠(ティアラ)を作り、遊んだ記憶があると思います。
日当たりのよい場所には白い群生や赤いピンクの群生が咲いていました。
香はないのですが、夏草と太陽の香がします。
漢字で書くと「白詰草」と書きます。
由来は、1846年オランダからの献上のガラス製品に緩衝材として詰められていたからだと言われています。
その後、家畜の飼料として導入されたものが野生化しました。
この植物は現在では地球を豊にする植物として緑化資材にも用いられています。
他にはモモイロツメクサ、ムラサキツメクサ、ベニバナツメクサなどがあります。
アカツメクサというのは、ムラサキツメクサのことを指すようです。
アカツメクサは花が少し大きめで、葉の位置もシロツメクサとやや異なります。
この花はハーブとして用いられている薬用効果のある植物です。
長引く咳や婦人科の疾患の解毒として用いることがよくあります。
太陽の光を十分吸収したこのアカツメクサが血液をきれいにするのでしょう。
ツメクサの特徴は三つ葉のクローバーと四葉のクローバーがあることです。
花言葉が幸福や約束という意味になっているように、この花は幸せを連想させます。
シロツメクサ(クローバー)はアイルランドの国花ですが、おそらく、433年に聖パトリック司教がキリスト教の布教活動をアイルランドで始めた時に、三つ葉を三位一体、四葉を十字架と表現して布教したことからかもしれません。
もともと三つ葉は幸運の象徴として当時から広く認知されていました。
ちなみに、四葉は遺伝的に現れるものと、人や動物に踏まれたことにより、突然変異で現れやすくなるようです。
確かに、四葉が多い場所があります。
植物の困難が人の幸福を意味するという不思議な関係です。
|