5月 花しょうぶの香り
五月五日は端午の節句、子どもが丈夫に育つようにと願い、そして祝う日です。
この日にショウブ湯に入ると丈夫で元気に育つと言われています。
青々したショウブはほんのり香り、昔から伝わるアロマテラピーの効果を肌で感じます。
花しょうぶはアヤメとかカキツバタと似ていますが、少しずつ花の形状が異なります。
一般的にショウブというと、花しょうぶをさしますが、ショウブ湯に使われるショウブは、ショウブ科に分類される別種のものです。
花しょうぶ アヤメ科アヤメ属
花しょうぶは江戸時代にも盛んに栽培されていたようで、浴衣の柄にも描かれています。
主な栽培場所は下町の海抜0メートル地域ではないかと思います。
お米を育てるように。湿地に株で植えてあります。
水を好むようで、乾いた土ではなく、水がたっぷりある中に植えられています。
香りはそれほど感じられませんが、あたり一面に凛として咲いている花は短歌に読まれるような、気品を感じます。
ちなみにアヤメは湿地ではないところに育つようです。
花の色は多数あり、形状もいろいろあるので、5000種あると言われています。
大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系に分類でき、今では外来種もあります。
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