9月 サリエット
サトレイア・ホルテンシス シソ科
サリエットという名前はサトゥレイアというラテン語の学名からとったフランス語の読み方で、英名はセーボリーと言います。
サトゥレアは古いラテン語で、この植物が古くから親しまれてきたことが推測できます。
この時期のサリエットはサマーセボリーという1年草になります。
サチュロス(森の神)の草
サリエットはスパイスのように香りが強く、ヨーロッパにスパイスが入ってくる間、お料理の風味をだすためにも使われてきました。
そして、「その葉汁を鼻から吸うと、無気力状態の重い気分を楽になる」とされてきました。
そればかりでなく、眼の炎症や耳の不調、坐骨神経痛にも用いられたようです。
サリエットは弱いホルモン様の作用や強壮作用、抗菌などもあり、胃腸にたまったガスをとる作用もあります。
カルペパー(イギリスの植物療法家)は神経的な問題や腹痛などいろいろな問題にこのサリエットを用いていました。
この強い芳香性のあるハーブは肉や魚の詰め物に入れたり、ドレッシングに入れたり、また、匂い袋や飲み物に入れて、楽しんできました。
1年草なので、毎年春に種をまかなければなりません。
7月には薄い紫の花が咲き、秋までその香を楽しむことができます。
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