10月 ナウパカの香り
ナウパカ キキョウ目 クサトベラ科
学術名 Scaeviola 和名 クサトベラ
この花は、花びらが落ちているのではなく、半円状に花が咲きます。
ハワイ島で撮影しましたが、ハワイの固有種ではなく、南太平洋の海岸線でよく見られるようです。
写真の花は下半分ですが、上半分の花もあり、山の方に咲いているとのことです。この不思議な花には伝説があります。
「ナウパカという王族の娘がいました。村の青年と恋におちましたが、当時は厳格な階級制度があり、結婚は認められませんでした。
悲しんだ二人は、自らの命を絶ち、死んでから一緒になろうとしました。
そのことが神の怒りにふれて、永遠に離れ離れになってしまいました。
青年は山のナウパカに、王族の娘は海のナウパカに。半円状の花と花を合わせると、円になります。二つの花の花弁を合わせてあげると、雨が降ると(涙を流す)と言われています。」
香はあまりしませんが、印象に残る不思議な花でした。
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